2025年1月からの新クラスルールがワールドセーリングのホームページで見られるようになっていました。(→ https://www.perssonmarinejapan.com/rules )
変更点を日本語訳して見たので、自分が乗る船が新ルールに適合しているか確認してみましょう。
※日本語訳は公式ではないので怪しい部分は自分で原文を確認してください。
下に全変更点を記載しています。
ほとんど表現が若干変化した程度の変更ですが、ダガーボードについての変更はほとんどのスナイプセーラーに影響があると思います。
・C.7.2
→【レース委員会】という表現をワールドセーリングが使用する表現と一致させるため【TC】に変更
・C.8.3
→【レース委員会】という表現をワールドセーリングが使用する表現と一致させるため【TC】に変更
・C.9.2
→【レース委員会】という表現をワールドセーリングが使用する表現と一致させるため【TC】に変更
・C.10.3
→【レース委員会】という表現をワールドセーリングが使用する表現と一致させるため【TC】に変更
・C.8.4 3)
→2024年までの(旧)ルール
a) 2000年以前に建造された船:
ダガーボードの格納位置限度を示すリミットマークは以下のようでなければならない:
・艇の中心でマークの上縁がデッキ表面と等しい高さのとき、ダガーボード最下点からハルまでの最短距離が305mm以上でなければならない。
・対象的な色で両面に塗装。
・幅25mm以上。
・ダガーボード前縁から長さ350mm以上。
b)2001年から現在に建造されている船
ダガーボードの格納位置限度を示すリミットマークは以下のようでなければならない:
・ダガーボードの上部前縁と直角で、リミットバンド上縁はダガーボード下縁から測って、艇の中心でダガーボードケース前側上面からデッキ上部までの高さに615mm足した距離以上でなければならない。
・対象的な色で両面に塗装。
・幅25mm以上。
・ダガーボード前縁から長さ350mm以上。
→新ルール
a) 2000年以前に建造された船:
ダガーボードの格納位置限度を示すリミットマークは以下のようでなければならない:
・艇の中心でリミットマークの上縁がデッキ表面と等しい高さのとき、ダガーボード最下点からハルまでの最短距離が305mm以上でなければならない。
・対象的な色で両面に塗装か承認されたテープを用いてマーキングする。テープは個々にSCIRAによって承認される。SCIRAテクニカル委員会会長より回覧状でリストが公布される。
・幅25mm以上。
・ダガーボード全幅に示すこと。
b)2001年から現在に建造されている船
ダガーボードの格納位置限度を示すリミットマークは以下のようでなければならない:
・ダガーボードの上部前縁と直角で、リミットマーク上縁はダガーボード下縁から測って、艇の中心でダガーボードケース前側上面からデッキ上部までの高さに615mm足した距離以上でなければならない。
・対象的な色で両面に塗装か承認されたテープを用いてマーキングする。テープは個々にSCIRAによって承認される。SCIRAテクニカル委員会会長より回覧状でリストが公布される。
・幅25mm以上。
・ダガーボード全幅に示すこと。
C.10.1 a),b)
→ルール適合時期の表現を汎用的に変更。クラスルールを強調し文法を訂正。
解説&まとめ
リミットマークと言う表現に統一されました。
そしてダガーボードのリミットマークはこれまで塗装のみでしたが、SCIRAがOKを出したテープを使うことが認められました。これまでは塗装のみだったので、消えてきてしまったときにマスキングテープなどで外を囲って、その中を油性ペンなどで塗る必要があり、正直めんどうでした。それがこれからはテープを貼るだけで済むので、書き直しがだいぶ簡単になりますね。
更にこれまでダガーボード前側から350mm以上のリミットバンド長さだったのが、前から後ろまですべて必要になりました。数年前に【前から後ろまで全部リミットバンドを表示する】から【前から350mm以上】になって、また元通りになった形です。やっぱり見えづらかったんですかね?
ちなみに私はまだどのメーカーのどのテープだったら使用可能か?はわからないので、もしわかれば誰か教えてください。
来年のレースに向けて早めにダガーボードのリミットマークをつけ直しましょう。
Comments